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北海道アート&クラフトフェスタ

北から、発信したい!
北海道うまれの暮らしの道具たち


「第4回芸術の森クラフトマーケットin大通」は、今年、大通公園4丁目会場と、大通ビッセ1階を第2会場として、9月22日~25日まで(ビッセは23日~25日)開かれます。応募多数の中から抽選で、60人余の木工や陶芸、染織など道内で活動するアーティストたちの作品を展示・即売します。生活を豊かに楽しくしてくれる道具たちをぜひこの機会に見にいらしてください。出展者の中から数名の方々に大通クラフトマーケットへの期待のメッセージをうかがいました。



札幌の大通公園4丁目を会場に、今年も9月22日から25日まで「芸術の森クラフトマーケットin大通」が開かれます。木工や陶芸、染織など、道内外で活動するアーティストたち×人・団体の作品を展示・即売します。出展者のうち、旭川を拠点に活動する若手のクラフト作家のグループ「mickle(ミクル)」のメンバーで、デザイナーのいしづかゆりさん(30)と、クラフト作家の丹野雅景さん(30)に大通クラフトマーケットへの期待のメッセージをうかがいました。

◇いしづかゆりさん
「ミクルのメンバーは、旭川やその近郊で制作していますが、クラフトの展示会は首都圏で開かれることが多いので、同じ北海道なのに、案外、札幌と直接のつながりが薄いんです。クラフトマーケットin大通は、札幌の人たちに、私たちの作品とじかに触れ合ってもらえる出会いの場だと考えています」

北海道教育大学旭川校に進学したいしづかさん。学生時代から、大人と子どもが遊びを通してコミュニケーションできる遊びの道具をデザインしていました。今回出展する「つながるカレンダー」も、そんな遊びの道具です。「月」と「日」と「曜日」の合板製のカードをホルダーに立てて、日付を表示しますが、カードにはすべて違う絵柄が描かれているのに、隣に並んだカードのイラストの線と必ずつながります。このカレンダーをきっかけに、家族や友人、仕事仲間で、楽しい会話が弾みそうです。

「私の制作する木製品は、素材やデザインにこだわって作っている分、価格は決して安くありません。クラフトマーケットを訪れた人が衝動買いするようなものではないかもしれません。むしろ、訪れた人たちの記憶に残ることが大切です。あんなおもしろいカレンダーがあったな、と覚えてもらって、いつか買ってもらえたらいいなと思っています。そして長い間、身近に置いてもらいたいです」

◇丹野雅景さん
「父がクラフトマンだった影響で、子どものころから何かものを作るのが好きで、自然に、この道を選びました。旭川は、木工クラフトや家具の工房が集まっていて、仕事はしやすいですね。自然も豊かで、落ち着いて仕事に励めますし、いっしょにものづくりを学び会える同年代の仲間が多いのも利点です」 

2006年から「ミクル」に加わり、道内外で開かれる展示会にも積極的に参加。昨年12月に開かれた国内2大クラフトコンペのひとつ、「工芸都市高岡2010クラフトコンペティション」では、「ワンプッシュケース“押し型シリーズ”」が最優秀賞に選ばれました。カエデやカリンなど木の色の異なる木材を使ったカード入れやペンケース、印鑑入れなど4種類のケースは、ボタンを押すとばねの仕掛けで中箱が飛び出します。シンプルな見かけの中に、ちょっとしたサプライズが隠れています。今回のクラフトマーケットin大通では、仕掛けの違う3種類のカード入れを出展してくれるそうです。

「カード入れや印鑑入れ、ペンケースなど仕掛けのある小物を作るのが得意です。木の弾力を使ったり、ふたに磁石を仕込んだり。うちの工房の機材だと家具のような大きなものは作るのが難しい。通常なら木で作らないようなものを、デザインしたいと思っています。心がけているのは、丹精でシンプルでいながら、遊び心があるような作品。木は金属と違って、加工を1人で完結できるのがいいですね」

◇いしづかゆり
旭川生まれ。道教育大旭川校卒。2006年、旭川の家具メーカーのコサイン入社。販売促進を担当。昨年、独立。大人も遊べる道具を制作するtek(てく)を立ち上げる。

◇丹野雅景(たんの・まさかげ)
旭川生まれ。秋田公立美術工芸短大卒業後、木工作家の父、丹野則雄さんの工房で、木のクラフトの制作を始める。2006年から独立し、仕掛けのある木製のケースなどの製作を始める。

◇mickle(ミクル)
旭川や近郊でクラフトや家具の工房を構える若手作家たち10人が2006年につくったグループ。旭川クラフトの情報発信を目指し、道内外で共同の展示即売会を開くほか、会員の作品や活動を紹介するホームページを運営している。現在会員は9人。




「芸術の森クラフトマーケットin大通」も4回目

 毎年、楽しみ!私たちも参加します。

今年で4回目を迎える「芸術の森クラフトマーケットin大通」。たくさんの応募者から抽選で選ばれた60余名のクリエーターの作品が並びます。会場もさっぽろオータムフェストの会場・大通公園4丁目に加え、今年は第2会場として大通ビッセ1階でも開催されます。そこで参加クリエーターからメッセージをいただきました。

Buni Deco工房 
スティーブ ザムブーニ(木工アーティスト)

このイベントが、北海道の文化・観光へとつながることを願っています。
 北海道と言えば食文化が有名ですが、この北の大地でも頑張ってクオリティの高いモノ作りをしているクリエーターが沢山います。
 28年続いている「松本クラフトフェア」のように、クリエーター同志がお互い切磋琢磨しながら盛り上げていける素晴らしいイベントになるよう願っています。日本全国からお客様が毎年楽しみにいらしてもらえる「芸術の森クラフトマーケットin大通」に育ってほしいです。
 この北海道で、この札幌で、質の高い作品を作り、発信できる一人の作家として、僕自身も刺激を受けながら作品を作っていきたいと思っています。僕の作品は、‘もったいない’というエコがテーマ。古材を再利用することで、新しい生命として生まれ変わらせます。1つ1つの作品に、暖かさや温もりを感じてもらい、大切に長く使ってもらえるように想いを込めて作っています。


伊藤千織(家具デザイナー)

クラフト市の楽しみは、使い手と作り手の顔がお互いに見えることです。
 アメリカ、イギリス、カンボジア、北欧の田舎町…今まで旅してきた、記憶に残る素敵な街には必ず、人が行きかう通り、土地の美味しい食べ物とカフェ、そして青空の下の市場がありました。地元の作家の作った食器やアクセサリーなど、そこへ行かなければ手に入らないクラフトやデザインとの出会いも、その街の魅力の一部。家へ持ち帰ってそれらを使えば、その時の楽しさがよみがえり、気持ちと暮らしがちょっぴり豊かになります。
 そんな魅力が、札幌の街にもまた一つ増えたようです。
 クラフト市の楽しさは、使い手と作り手がお互い顔が見えること。「普段の生活の中で使える道具」をデザインしている私にとっても、どんな人が買って、使ってくれるのか興味津々です。この出会いと会話の楽しさは、まさに市場=マーケットの醍醐味。どんどん声をかけてくれると嬉しいです。
 「札幌の秋は、クラフトマーケット」。そんな風に、札幌の人たちに定着するといいですね。



HAND MADE CRAFT 闇月創房
逸見茂樹・和栄(金工作家)

作家たちの目標になるようなイベントになっていって欲しい
 真鍮や銅をメインに、懐かしくて新しい、長く愛されるモノづくりを目指して、『機械に負けないくらい精巧なモノを手で作る』ことにこだわり、デザインから製作まで一つ一つ手仕事で創っています。
 最近はクラフト・手仕事に対する見方が大きく変わり、作品を発表する場も増えて、沢山の方が創作を楽しんでいます。
 クラフトの裾野が広がっている今は、北海道・札幌発の作品がもっと磨かれて洗練されていく時期なのではないかと感じています。
 同様に作品の発表の場も成熟し、作家たちの目標になるようなイベントになっていって欲しいと思います。




「震災の被災作家展」大通ビッセ1階
福島県浪江町の若手陶芸家 亀田大介さんも出品

福島第一原発で避難を余儀なくされた福島県浪江町の若手陶芸家、亀田さんを始め被災地の作家も出品します。
亀田さんは、江戸時代初期から続く大堀相馬焼の窯元の1つ、松助窯(しょうすけがま)の4代目当主です。シンプルで使い勝手のよい食器で人気の陶芸家です。個展で震災の難を逃れた器が特別出展されます。
特集
SPECIAL INTERVIEW 聞き手の西村佳哲さんに...