年々増加する大腸がん

のんた編集員が10年以上、頼りにしている
ホームドクターの桜井智康先生。
今回はがんについて。


のんたのホームドクター 第七回
年々増加する大腸がん
家族や身近な人でがんの経験者は少なくないと思われます。日本では2〜3人に一人ががんになると言われています。がんが治らなければ死に直結しますので、「忌まわしい」病気のイメージがつきまとっています。食生活に関係していると考えられますが、大腸がんも年々増加しており、がんで死亡する人のうち、女性では大腸がんによる死亡率が最も高く、男性でも肺がん、胃がんに続き3番目となっています。しかし大腸がんは早期に発見すると、比較的治り易いがんでもあります。

早期発見のための精度の高い検診の重要性
すい臓がんや肺がんなどはなかなか治り難いがんですが、胃がんや大腸がんなどは早期発見、早期治療を行うと治ることが多いため、それ程恐ろしい病気ではありません。がんを早期発見するためには、精度の高い検診を受けることが大切です。
大腸がんの一次検診は「便潜血検査」と言って2日間便を取り、便に血液の混入がないかどうか調べる方法です。大腸がんがあれば、がんの部位から出血して便に血液が混入することが多い為、2次検診で大腸内視鏡検査を受けて頂くとがんの発見につながります。

しかし「便潜血検査」の欠点は精度が余り高くない事です。
大腸がんには隆起性のポリープががん化するタイプと、平坦型、あるいは陥凹型と言って浅い「へこみ」のあるタイプがあります。「便潜血検査」では平坦型や陥凹型病変は陽性に出ないことが多いのです。しかも平坦型や陥凹型のがんは進行が速く、見逃すと進行がんになり、さらには、進行がんができているのに陰性と判定され「異常なし」とされることもあります。つまり「便潜血検査」で異常がないからと言って一概に安心は出来ないということです。
がんの治癒率を高める為には精度の高い検診が求められます。50歳を過ぎた方は、大腸内視鏡検査を受けることをお勧めします。

桜井内科・胃腸内科 桜井 智康




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