カゼの一発療法

のんた編集員が10年以上、頼りにしているホームドクターの桜井智康先生。気になることがあったら、真っ先に相談します。
夏の疲れからか、風邪の症状がでてきたので、さっそく伺ってみました。


のんたのホームドクター 第一回
カゼの一発療法

カゼは非常にポピュラーな病気で、「これまで一度もカゼを引いた事は無いという方はほとんどおられないように思われます。カゼの患者さんが病院や診療所を受診された時、どのような治療をするかは一様ではなく、非常にバラツキがあるようにあるように思われます。例えば、38℃位の発熱を来たした患者さんが受診された時は、ある先生は「総合感冒薬」「抗生物質」と「解熱剤」を処方されるかも知れません。またある先生は「総合感冒薬」と「解熱剤」を処方されるかもしれません。ほとんどのカゼは「ウイルス」が原因です。昔の人は「カゼを引いた時は温かいものを食べて、寝ていれば治る」と言われたものです。体内に侵入した「ウイルス」を駆逐するためには、私達の体に備わっている「免疫」という防御機構が最大限に働くようにする事です。従ってカゼを引いたときは免疫が高まりますと、カゼは自然に治ってくれます。ウイルスに効果的な抗生物質はありません。免疫を高める一つの方法は、乳酸菌やビフィズス菌と言った「善玉腸内細菌」を増やす事です。抗生物質はこれらの「善玉腸内細菌」を殺してしまいますので、逆に免疫は低下してしまう可能性があります。したがってカゼはかえって治りづらくなってしまう危険があります。発熱を伴っている患者さんに「解熱剤」を使用するのはどうでしょうか?北大名誉教授の「本間先生」の実験によりますと、かえって治癒は遷延してしまう事が知られております。高熱を伴っているからと言って、「抗生物質」や「解熱剤」を服用しますと、かえって治りづらくなってしまうのです。熱い食べ物や飲み物を「フウフウ」言って食べて、漢方薬の「麻黄湯」と「桂枝湯」の各半分量(桂麻各半湯と言う)を30分から1時間毎に、発汗するまで服用して「ビッショリ」汗が出れば、その時点で多くのカゼは治ります。とにかく「発汗」すれば発熱は下がります。カゼはこのようにして一発で治すものとされております。

桜井内科・胃腸内科 桜井 智康



桜井内科・胃腸内科
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