少し太り気味が長生きする!

のんた編集員が10年以上、頼りにしている
ホームドクターの桜井智康先生。
今回はメタボリックシンドローム、
肥満の体質について。


のんたのホームドクター 第二回
少し太り気味が長生きする!

最近メタボリックシンドロームが注目され、肥満は不健康で長生き出来ないと考えられています。肥満係数(BMI〈Body Mass Index〉)=(体重(kg)÷身長(m)÷身長(m))です。例えば、体重60kg、身長160cmの人は、60÷1.6÷1.6=23・4。〝肥満〟の定義は米国はBMIが30以上、日本では25以上です。
生命保険会社の発表による肥満指数と死亡危険の関係に関するデータでは、男性は標準体重より36%以上で死亡数は急上昇し、標準より20%以下も死亡数は上昇しています。一方女性は、標準より25%程度まではBMIが高くても危険ではなく、標準体重より15%以下になれば危険という結果です。
日本生命の約900万件のデータの解析結果では、男性はBMIが26・1~28が17・1~26より死亡率が低く、女性は17・1~26の人が最も死亡率が低かったとあります。
福岡県久山町の追跡調査(40歳以上、約2000人を13年間追跡)では男性は23~27が最も死亡率が低く、女性は23~25が最も低いという結果でした。どちらも〝少し太っている人〟が最も長生きでした。


コレステロールは悪玉で、低くしなければ心筋梗塞や脳梗塞になりやすいと、数値がさほど高くないのに、コレステロール低下薬を服用している方がいますが、コレステロールが少ないと免疫が低下し、感染症やがんになり易いのです。
〝少し太りめ〟の方はコレステロールも痩せた方より高く、免疫も上がっており、抵抗力があることが長生き出来る根拠として考えられます。適度に運動をし、バランスの取れた食事を摂り、「チョット太りぎみ」が健康で長生きの秘訣のようです。
桜井内科・胃腸内科 桜井 智康



桜井内科・胃腸内科
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