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イベント
素敵に趣味を楽しむ 北海道暮らし Part 1
特集 素敵に趣味を楽しむ 北海道暮らし
「なぜ、この人を包む空気はこんなにも やわらかいのだろう」。「どうして、この人はいつもしなやかで自然体なのだろう」。あなたの身近にも、そんな気になる存在の人がいませんか。今号の「のんた」では、趣味を通じて素敵に北海道暮らしをしている二人の女性をご紹介します。
江別市
井端ゆき子さん
大きなテーブルの上に、愛しそうに人形たちを並べる井端ゆき子さん
見る人の心をほっこりとさせる人形や 、さまざまな小物などを手作りしている女性がいると聞いて自宅を訪ねてみた。なごやかな笑顔で出迎えてくれたのが、井端ゆき子さん。
彼女の作る木の人形を、早速見せていただいた。
幸せな気分にさせてくれる人形たち
箱から一体一体、愛しそうに取り出して並べていくその様子から、井端さんのこの人形たちへの思いが伝わってくる。手のひらに乗るサイズから、大きなものでも高さ二十センチにも満たない人形たち。そのひとつひとつが味があり、他では見たことのないイキイキとした姿に惹きつけられる。
例えば、セーターに長靴というスタイルの女性。やや顔を上に向け、気持ちよさそうに目を閉じている。この人形のタイトルは「日差し」。畑仕事か、庭づくりの最中に、ふと太陽の日差しの心地良さに気づき、全身でやわらかな光を受け止めてひと休みしているのだろう。また、こちらは仲良しのおばあさんコンビだろうか。一人はご機嫌な様子で歌をくちずさみ、その横でもう一人のおばあさんが、うっとりとその美声に聞きほれている。それぞれの人形の手の表情もとてもリアルで、楽しい。
もう一組、紹介しよう。タイトルは、「初めての携帯電話」。おじいさんが携帯電話を片手に持ち、おばあさんと自分の写真を撮っている様子。ちょっと誇らしげなおじいさんと、おばあさんの気取った表情がなんともかわいらしい。二人からうれしそうな気持が伝わってくるよう。
当初の立て掛けるタイプから、重心をとって自立する人形へと次第に進化していった。こんな人形を作りたいと、イメージができあがると、正面や横からのデッサンを起こし、出来上がりを思い描きながらブナの木の角材から仕上げていく。「ブナの木は、人間の顔の肌色に近い。道具は、のこぎりと電動の彫刻刀と二十本ぐらいのやすりだけ」。人形たちの洋服は家族が着古したものを使い、ポケットの刺繍やマフラーなどの編み物は井端さんの手仕事。一体仕上げるのに二か月を要するというのも丹念に丹念に作っているからだ。
例えば、セーターに長靴というスタイルの女性。やや顔を上に向け、気持ちよさそうに目を閉じている。この人形のタイトルは「日差し」。畑仕事か、庭づくりの最中に、ふと太陽の日差しの心地良さに気づき、全身でやわらかな光を受け止めてひと休みしているのだろう。また、こちらは仲良しのおばあさんコンビだろうか。一人はご機嫌な様子で歌をくちずさみ、その横でもう一人のおばあさんが、うっとりとその美声に聞きほれている。それぞれの人形の手の表情もとてもリアルで、楽しい。
もう一組、紹介しよう。タイトルは、「初めての携帯電話」。おじいさんが携帯電話を片手に持ち、おばあさんと自分の写真を撮っている様子。ちょっと誇らしげなおじいさんと、おばあさんの気取った表情がなんともかわいらしい。二人からうれしそうな気持が伝わってくるよう。
勢ぞろいした人形たち。右から2体目が「日差し」という人形
井端さんが作る人形は、どれも幸せそうな一瞬を形にしたもので、眺めているだけで気持をほんわかとさせてくれる。東京出身の井端さんが人形作りを始めたのは、一九六九年から。「もともと父が舞台衣装を作る仕事に就いていたので、その姿を見て育ったからでしょうか。子どもの頃から手作りするのが好きだったんです」。結婚後、子育てしながら編み物やパッチワークなどを楽しんでいた井端さん。お子さんが大きくなって使わなくなった積木を眺めているうちに、自然と創作意欲が湧いてきたのが、木の人形づくりのきっかけに。積木を再利用して小さな木の人形を作り始めたそうだが、全くの独学だったというから驚く。当初の立て掛けるタイプから、重心をとって自立する人形へと次第に進化していった。こんな人形を作りたいと、イメージができあがると、正面や横からのデッサンを起こし、出来上がりを思い描きながらブナの木の角材から仕上げていく。「ブナの木は、人間の顔の肌色に近い。道具は、のこぎりと電動の彫刻刀と二十本ぐらいのやすりだけ」。人形たちの洋服は家族が着古したものを使い、ポケットの刺繍やマフラーなどの編み物は井端さんの手仕事。一体仕上げるのに二か月を要するというのも丹念に丹念に作っているからだ。
2階リビング。手前のグリーンのテーブルで
編み物などして過ごすことが多いそう
編み物などして過ごすことが多いそう
私の歴史を投影したのが木の人形なんです。
手作りショップを自宅にオープン
おしゃれで若々しい井端ゆき子さん。
写真右がアトリエスペース
写真右がアトリエスペース
紐をよる作業を見せてくれた。
「紐は色々使えて重宝します」
「紐は色々使えて重宝します」
「今は木の人形ではなく、布の人形を作っています」。布の人形たちもひと針ひと針縫い上げたもので、やさしい温もりを感じさせる。大家族の集合体の人形の中には、ロブの姿もあった。「私フィンランドが大好きなんですよ。木の人形たちも布の人形たちも、全体としてまとまるんです。実は皆、サンタ村の住民たちなの」と、楽しそうに打ち明けてくれた。だから、人形たちから幸せな気分を分けてもらえたのか、と納得。
毎年フィンランドに出かけて布を選んでくるそうで、ショップ内には、北欧ならではの配色が美しい布地を使った小物やバッグ、エプロンをはじめ、モビール、布やひもで作ったアクセサリー、木製の花などが並ぶ。「思いついたものを作っているだけなんです。今年はお店を6月頃から始め、商品がなくなったら、お店を閉じてまた作ります」。店内にはところどころに木の人形たちの姿が。ディスプレイ用で、もちろん非売品。譲ってほしいという声がある度に、丁重におことわりをしているそう。井端さんのやさしく温もりあふれる世界。木の人形たちはこれからも彼女とともに、おだやか時間を過ごしていくのだろう。
さまざまな手作り品が並ぶ
自宅ショップ「いばたわーくす」。
6月から火・水・木の3日間、
AM11:00〜PM3:00オープン。
ただし、商品数が減ると店を閉めて製作活動をするので、
何月まで営業するか未定。クリスマスシーズンは営業
自宅ショップ「いばたわーくす」。
6月から火・水・木の3日間、
AM11:00〜PM3:00オープン。
ただし、商品数が減ると店を閉めて製作活動をするので、
何月まで営業するか未定。クリスマスシーズンは営業
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