2段重ねで、使いやすいオリジナル「箸箱」作ってもらいました

この道具、この人
日々の暮らしを豊かに彩る手作りの生活用具。長く使い続けても飽きのこない、「のんた」編集部おすすめのクラフトの逸品と、道内在住のステキな作り手たちを紹介していきます。












2段重ねで、使いやすい
オリジナル「箸箱」作ってもらいました



【木工作家】
アートクラフト・バウ工房
大門和真 さん(32)







父親の工房で技術を磨きながら、
クラフトの制作に励む大門和真さん




どんなテーブルにもなじむ無垢材のすっきりした形と色合い。2色から選べ、2段重なのに軽くてコンパクト。使いやすい無垢材の箸箱です










明るく、広々とした工房には、さわやかな自然の風が吹き抜けます

無垢材でつくった角形トレイ。軽くて薄いので、重ねて収納してもかさばりません

CDが見やすい木製ラック。持ち運びにも便利

整然と壁に並べられた工具
 旭川の隣町、北海道の最高峰・旭岳のふもとに位置する東川町は、木工製品などのクラフトの街。
 旭川から旭岳温泉に向かう道道1160号を走ると、東川町中心部の少し手前の道路沿いに、「アートクラフト・バウ工房」があります。今年4月に新築したばかりの工房兼ギャラリーの木の壁は、夏の強い日差しに照らされて、オレンジ色に輝いて見えました。
 大門和真さん(32)は、家具職人の道に入って今年で7年目。父親の大門嚴さんのもとで技術を磨きながら、制作に励んでいます。
 嚴さんは、デザイン性の高い家具と、技能五輪国際大会で入賞した木工技術で知られる職人さんです。
 この工房で、息子の和真さんは、木に切り込みを入れて組み立てる昔ながらの指物技術で、卓上用の引き出しや、食器をのせる角型のトレーや箸箱、壁かけ用の鏡などの小物類をつくっています。
 すっきりした無駄のないデザインが、木の色や肌合いの美しさを引き立たせ、どんな場所に置いても、しっくりとなじみます。無垢材を使っていながら、軽くて、持ち運びしやすいのが特徴です。
「ぼく自身が機能的でシンプルなデザインが好きなんです。それと、手に持ったときの感覚にこだわっているので、形が決まるまで、かなり手直しをします」 
 今回、作ってもらった「オリジナル箸箱」も、和真さんならではの使いやすさへの工夫がうかがえる作品です。手の小さな女性でも持ちやすいように箱の幅を狭くした代わりに、箱を二段重ねにして収納性を保ちました。浅めの段には箸を、深めの段には、スプーンやフォークが入ります。また、ふたを箱の本体よりもわずかに大きくすることで、ふたをとりやすくしました。丁寧に磨き上げられた木の薄板が清潔な印象です。
 実は、和真さんは最初から家具職人を目指したわけではありませんでした。父親の跡を継ぐかどうかを迷い、地元の専門学校を卒業後、5年間、札幌で歯科技工士として働きましたが、「自分のオリジナルの家具を作りたい」という思いが募り、家具職人の道へと歩み直しました。
 旭川や近郊の若手作家たちのグループに所属し、さまざまなジャンルで活躍する仲間から刺激を受けているという和真さん。「父親から木工の技術を教えてもらっているせいか、どうしても作風が似てしまう」のが悩みだそう。「でも、いつかは、これは大門和真の作品だ、と呼ばれるような代表作をつくりたいです」。


のんた創刊記念!
オリジナル「箸箱」
使ってみませんか。



2段重ねのコンパクトサイズ。
深めの段は、スプーンやフォーク。
浅めの段には、お箸がすっぽり入ります。

大門さんとのんた編集部とで生み出された「箸箱」は、
hauska(はうすか)というブランド名で世に出ます。
* ”hauska” の意味=フィンランド語で”幸せ”

価格:7,350円(税込)
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